「今年の稲作-2016」   http://kajiyamura.jp/
 
 4月中下旬レンゲの花が咲き始めると、我が家の農作業が本格化します。全部の田の畔をトラクターに装着した畔塗機で塗って、冬の間にネズミやモグラ・ヘビなどが開けた穴を塞ぎ、放っておくと毎年低くなる畔に土を盛り上げ、代掻きで水を入れても漏らないようにするのが最初の仕事になります。
 余り早く塗ると畔がひび割れして、水を入れたとき漏れやすいのでもっと遅くても良いのですが、周囲の田に水が入り始めると田面が軟らかくなってやりにくいので、余り時間的な余裕は有りません。
 今年は例年より1週間早く、5月1日から苗代を作り始めました。昨年少し苗作りを失敗したので、予備も含めて十分な量を確保したのですが、従兄が残った苗を使わないかと言ってくれ、急遽6月初めに準備をして田植えを始めました。お陰で少しバタバタしましたが、バイトに行っている佐千夫が圃場整備田など大きな田を植える時は休みを取ってくれ、佐千夫が居ないときは代わりに美代が軽トラから苗を手渡してくれ、7月10日に苗代跡地を植えて今年の田植えを無事終了しました。
 昨年途中でイセキ田植機が故障し、急遽古いヤンマー田植機で植えたのですが、何年も使って無くて万全では無かったので、今年は1月にオークションで落札した田植機を使用。3反余りの田を植えて居られたとかで、年式が古いので余り粗植は出来ないのですが、非常に程度の良い機械でした。
 7月・8月は調節肥や穂肥を入れながら、圃場や農道の草刈りに追われます。今年は自走式のウイングモア草刈機が5年目で、刈り刃カバーが磨り減ってひび割れたり、あちこち壊れて修理に追われましたが、8月末にはフリーXモアという刈り刃に交換。円盤にボルト・ナットで片方だけを止めた刈り刃が4枚付いていて、畔草を刈っていて石等に当たった時には刃が逃げるので、草刈り機本体にも影響が少なく音も静かで、これは大正解でした。
 9月は台風の直撃こそ無かったものの雨ばかりで、例年と比べると極端な日照不足。我が家のような超遅植えだと出穂はお盆過ぎになるので、今年はどの田の稲も登熟不良が否めませんが、雨の合間を縫って24日から稲刈りを始めました。
 田面が軟らかかったりして部分的な稲の倒伏はあるのですが、刈り穫りに支障が出る程ではなく、何とかなるかと思っています。「コシヒカリ」に続いて「こしいぶき」、加工米の「秋の詩」、糯米の「滋賀羽二重」、酒米の「玉栄」「山田錦」と順に刈っていくと、今年も刈り終わりは例年通り10月末になる予定です。
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