「今年の稲作-2017」-1  http://kajiyamura.jp/
 
 「現代農業」3月号に、我家の育苗用培土ホッパーが紹介されました。4月中旬の畦塗りから、我が家の稲作は始まります。今年は3月4月は天気が悪くてなかなか畦塗りが出来ず、ようやく本格的に畦塗りに行くと、周辺の田では既に田植え準備が始まっていました。
 例年通り、5月の連休明けに苗代を作り始めたのですが、田植えに1ヶ月位掛かるので、毎週1岸くらいのペースで7岸を作り、6月3日に完了。「コシヒカリ」「こしいぶき」「玉栄」「滋賀羽二重糯」「山田錦」「秋の詩」の6品種で、それぞれの苗床には150枚・6反分の苗箱を並べてあります。予備も含めて7岸の苗床全部で、4町歩分余りの苗になります。
 5月中旬から順次荒起こし。例年ならレンゲの花が済んで、種が黒くなり茎や葉も枯れるのを待って始めるのですが、このやり方だとどうしても田植えが遅れるので、今年はレンゲの少ない圃場から少し早めに土造り用の耕土培養資材を撒き、パワーディスクで天地返しを始めました。この後もう1度ドライブハローで砕土するのですが、手順を省いていきなりロータリーで起こすと、レンゲが上手鋤き込め無いので、二度手間ですが大事な作業になります。
 田植えは例年通り、苗が十分に大きくなるのを待って6月初旬から。毎回代掻きと田植えを交互に、3〜6反歩位を処理します。今年から小作を頼まれた圃場が3ヶ所に5枚あり、その内の2ヶ所は上下2段になっていたので、代掻きの折に土を引っ張って1枚に均しました。どちらも2日掛かりで手間は掛かりましたが、お陰でこの内の1枚は、代掻きではドライブハローで2往復、植え付けは田植機3往復で済むという細長い田になりました。
 これで田植えも稲刈りも、うんと楽に出来るようになります。機械を使っての農作業では、代掻きや田植え・稲刈りに、小さな田でも大きな田でも四隅の処理に同じように手間が掛かるので、小作地は全部お預かりしたその年に、時間を掛けて代掻きをし1枚に均してあります。
 今年の苗代仕舞いは7月9日。6月8日に始めた田植えは、予定通り1ヶ月余りで終わりました。荒起こしでも、代掻きや田植えでも草刈りでも、機械が通ると一瞬で農地の表情が変わります。もちろん農機具が有ればこそなのですが、農作業が楽とは言えないもののそれぞれの作業工程に楽しみがあり、田植えが済むと今度は畦草を刈りながら、秋の収穫を楽しみに稲の生長を見守っていく毎日になります。
inserted by FC2 system