ベトナム便り
  派米農業研修の20回生・北村勲司君から、時折楽しいメールが届きます。独占しているのは勿体ないので、本人の了解を得てホームページにアップしました。北村君の「ベトナム便り」です。

  ベトナムから帰国、しばらくは日本に居たのに、今度はスリランカに赴任しています。北村君の「コロンボ便り」です。
   2014/2/23
  平井さん
 今、スリランカはコロンボに滞在中です。昨年ウレタン発泡工場が操業開始したので、販売活動を予定しています。ここは縫製産業が盛んで、弊社ウレタンはイタリアメーカー向けにこちらの加工屋さんへ納品。ブラジャーカップとなって使用されてます。その他ベッドマットレスの販売もしております。

 小生初めての地です。インドの南端、東側に浮かぶ北海道くらいの島、セイロン紅茶で有名。本日休暇となり4kmばかり歩いてみました。どうもブルーサファイヤでも有名そうです。

気温摂氏35度くらい。しかし昨年まで居たベトナム ハノイと違い湿度が低く日蔭では過ごしやすいです。

物価が思いのほか高く、スーパーやレ ストランでは下記の通りです。
鶏肉 40円/100g
豚肉 50円/100g
牛乳 140円/1L
米   40円/キロ (タイと同じロングライスでパラパラです)
ガソリン 130円/1L
朝マック 350円
菓子パン 50円/個
オート3輪TAXI 40円/初乗り
たばこ 450円/箱 (なので街で吸っているのは我々か中国人くらい)

本日のランチ
チャーハン(量は大盛り2人前くらい)
サラダ
スープ
ペプシ
水 1L
合計  1100円

 英語は普通に通じるので、ベトナム程不便は感じません。牛肉はヒンズー教の関係で殆ど無く、マックで”チキンorポー ク?”と聞かれ、何の事かわかりませんでした。とにかくカレー味の食べ物多く、通勤に1時間半かかり、昼もカレーしか無く、駐在員は出勤途中に立ち寄るパン屋で昼飯を買うのですが、3つ買ったら2つカレー味、しかも結構辛いです。

 海沿いに単線列車が走って居り、駅へ行ってみましたがいつ来るのやら? 時刻表は無く値段もいくらか判りません。
インド洋は波が高く誰もいませんが、空港でボードを抱えた外人を見かけたので波乗りすれば乗り放題。しかしレスキューも居ないので溺れたらOUTでしょうね。

来週インドへ入ります。あまり良い画像でありませんが、駅の風景を送ります。
日本は寒さ厳しい折、どうぞお体ご自愛なさってください。

北村/コロンボより


   2011/10/29
  ハノイは今年2作目の稲刈りもほぼ終わり、タイヤ生産のオペレーターも戻って参り、生産も上がり始めました。ベトナムはテト正月(中華正月)に向けて、11月〜12月に消費のピークを迎えます。日曜雑貨、食品、アルコール、お菓子、そして我々の生産するバイクタイヤも、一番の販売時期を迎えるのです。
  正月早々故障やパンクをすると縁起がわるいとのことから、バイクの整備をされるユーザーが多いのです。新車もやはり11,12月がピークです。
  週末は仲間とバイクで日帰りツーリングを楽しんでますが先日過去2度トライして辿りつけなかったクックフン国定公園に3度目にしてたどり着く事が出来ました。ベトナムは道路標識が不十分で地図とコンパス、勘が頼り、行き先で訪ねても地図を理解出来る人が少なくあてになりません。
  画像は国定公園内にて、南国の植物は日本より大きさが違います。ベトナムで澄んだ空気と水に出会い感動した旅でした。     ベトナムハノイより  20回生 北村勳司


   2011/7/17
平井様   暑中お見舞い申し上げます。

 さて、ハノイは連日35度前後、朝夕は纏まった雨、ちょうど2期作目の田植えが終わり、10月頃、ようやく30度を割る日が続くころに刈り入れとなりそうです。工場でいつも事務所周りの管理をしてくれる女性が農家で次回また刈り入れ時に様子を見せてもらおうと思ってます。ベトナム一般農家への潜入レポがお届出来ると良いです。
 今日は先日代理店との懇談会で訪れたライチ農場の画像をお送りします。ライチはベトナム北部で採れ、特にハイズン省は一大産地、海と丘陵地に挟まれ、現地人曰く土壌がライチに適しているとか。帰りに20kg!お土産を頂き近所へ配っても1週間はライチを食べ続けました。今の時期1kg 40円前後とかなり安くなってきています。日本では出来ない贅沢ですね。街へ出回る期間は2か月あまり、今は一回り小ぶりで黄土色の”龍眼”が出回り始め、同時にライチに毛が生えた様なランブータンも南から入ってきました。

 もう一枚の画像は”蝉”の炒め物、この地域の特産らしいです。明け方幼虫から羽化したてを捕えるそうです。味は? ごく普通、でした。7年、それとも8年物でしょうか?代理店とは毎回こんなスタイルで40度の地酒で親睦を深め今後の関係作りに努めています。

ベトナム ハノイより 北村




   2011/6/11
平井様 農友会のみなさま! 
 会社へ向かう途中の田園では既に稲穂が頭を下げています。来週あたりから今年1回目の稲刈りが始まろうとしています。ベトナム農業関連レポートをお送りいたします。
 画像は先日出張したホーチミン市内で見た路上ドリアン屋さん、R35というのはどうも品種らしくちょっと高め、70円〜140円/kgは日本では考えられません。
皆さん中身だけパックに入れて貰いあのニオイがキツイ外皮は持ち帰りません。

ハノイより 20回生
北村勳司

   2011/5/22
平井様 農友会のみなさま! 

しばらく御無沙汰しておりましたがお変わりございませんか。日本は災害復旧に向け国をあげて全力で取り組んでいる様子、わたくしも一日本人として多くの社員、現地お客様からお見舞いの言葉を頂いており、東北関東、原発の一刻も早い復旧を見守っております。

さて、今シーズンベトナム北部では異常気象で例年になく寒い期間が長く、テト明け2月中旬には終わる田植えも2週間以上ずれ込み、生育も遅かった様に思います。しかし4月後半から30度越えの日も多くなり、今日も33度を記録しています。既に会社近くの田んぼでは花を付けている稲の房を確認する事が出来、今シーズン一回目の稲刈りも来月後半には始まるのでは無いかと思います。



《世界に4匹、推定年齢100歳、絶滅危惧種の巨大スッポン》先月、旧市街中心にあるホアンキエム湖で巨大スッポンの捕獲治療作戦がありました。結果添付のとおり大人が乗れそうな巨大スッポンが捕まりました。なんでもこの上海ハナスッポンは世界に4匹しか生息が確認されていない希少種で現在中国の動物園に2匹、今回発見された1匹、更にハノイから70q程離れたBavi山麓の沼にもう一匹居るとの噂です。
 このホアンキエム湖には伝説があり14世紀のころ、レロイ王がこの湖に棲む大亀が差し出した剣で明(中国)との戦いに勝利し、後にその剣を大亀に返した事からホアンキエム(環剣=漢越語でホアンキエム)という名がついたと言われています。

来週はメコンデルタからホーチミン、中部都市ダナンへの出張に出掛けます。季節的に南部ではランブータン収獲の時期、北部では6月よりライチーの最盛期を迎えますのでまた画像と共にお便り致します。

ハノイより 20回生
北村勳司

   2010/12/5
平井様  今日は! 先ほどHP拝見致しましたが、黄金色に実った稲の刈り入れ、今年もお疲れ様でした。
  さて、今年も早や12月。師走の日本はいよいよ慌ただしくなって来るころかと思いますが、中華正月に習うベトナムでは1月末〜2月初が正月であり、寒がりベトナム人はダウンコートにマフラーで身を包み朝夕震えていますが、ここハノイでは最低気温も15度〜最高気温は25度近くあり、我々日本人にとっては最高に過ごし易い気候です。クリスマスの飾りつけが街のあちこちに出現していますが、ピンときません。
  今年10月、ハノイでは遷都1000年祭が行われ、パレードにイベントが中心街で開催され、郊外からも多くの見物客が訪れました。わたしの住むアパートは西のはずれに位置しますが、中心部へ向かう幹線道路は何時もの数倍交通量も増え、一晩中大渋滞しておりました。普段バイクでどこでも移動するベトナムの人たちも、この日は渋滞で動きが取れず歩き疲れ果てて店の軒下、公園で野宿している姿を翌朝数多く見かけました(仕事、学校はいいのだろうか??)
  10月10日(日)がフィナーレでしたので、1000年に一度?の大祭とのことで、アパートから歩いて中心街へ出掛けようと仲間と出発したものの、歩くのもままならない程の人、バイク、自転車、クルマ、バスでごった返し、2km程先のロータリーまで行くのが精一杯。諦めて引き返したほどです。
  夜は元気のいい若者たちが国旗を掲げ、バイクを連ねて街をツーリング。今の日本に無い元気と発展を感じる事が出来ました。明日は、先月より始めたローカルスタッフ向けソフトボール練習。果たして一年後にゲームが出来る様になるのかどうか、楽しみではあります。
  日本は日に日に寒くなります。どうぞお体ご自愛ください!  ベトナム ハノイより   20回生 北村勳司






   2010/9/19
こんにちは! 14日からのベトナム中南部〜ホーチミン〜ダナンでの出張を終え、午後の便でハノイへ戻ります。初日訪問した高原都市ダラットは、一日に全ての四季があると言われる様に、朝は霧と露に包まれ肌寒さを感じますが、日中は春から初夏、午後は30度以上に成ることもあります。コーヒーや高原野菜の産地として以前から伺っておりましたが、今回思いもよらぬ食材に出会いました。”アーティチョーク”です!派米でカリフォルニアに居られた方は特に馴染み深いのでは無いでしょうか?私はワシントン州でしたのでスーパーで見かけるのみで、今回ベトナムで初めて口にするとは、これも不思議な御縁でしょうか??
 同行したベトナム人達が、「”アティソー”はお茶、スープが美味しいここの名産だよ」と言ってましたが、目の前に出るまでまさかアーティチョークだとは。スープは骨付き豚肉と煮込まれ上品な薄味で、お茶も控えめな香りと何杯飲んでも飽きない味で、神経をやわらげ催眠効果があると言ってました。1986年渡米から24年、ベトナム出張でアーティチョーク(西洋アザミ)を口にした出張も今日で終わり、ハノイへ戻ります。
また日常、旅先での報告をさせて頂きます。

ベトナム ダナン市より
 北村




   2010/9/9
  残暑お見舞い申し上げます! 
  先日、日本からご来越された方が、日本より涼しい!と喜んで居られました。ここ数日33度前後とやや蒸し暑い日が続いております。 さて、毎回ベトナムフルーツのご紹介でしたので、今回は先日お客様に連れて行ってもらった釣り堀での成果ご紹介です。
  ハノイから40q程南下した場所へ朝6時に出発。途中フランスパンを購入。餌に使うとか??餌は私のお客様が配合した秘伝の練り餌。ハリにフランスパンを付け、それを覆いかぶせる様に練り餌を付け、投げ込み。投げて3分もすると同僚が続々ヒット、自分も何とか1匹ゲット。周辺釣り客が殆ど成果が無いのに、自分のグループのみ続々ヒットが続き、昼前にはご覧のとおり50sは上がり、運ぶのにも二人がかり。自分は独り身なので結構と断りましたが、一匹持ち帰れと鯉にも似た2sくらいの魚を頂き、さっそくアパートでさばき鯉コクで頂きました。近江出身の自分にとっては馴染み深い味でしたが、流石に刺身は控えました。

ベトナム ハノイより
北村勳司



   2010/8/10
  こんにちは! 箱館山交流会の様子、拝見させて頂きました。日本は梅雨明けから一気に真夏、連日35度近い酷暑続きと聞いておりますが、御元気にご活躍の事と思います。
 
  今日はベトナムのフルーツについてご紹介させて頂きます。南国ベトナムには日本では見た事も無い様な珍しいフルーツが、路上市場等あちこちで販売されています。その中でも一際巨大で、日本では先ず輸入販売されていないフルーツがこの、ジャックフルーツです。大きいものは30cm以上、20kgにもなります。常緑樹の幹にこぶのようにぶら下がって成りますが、収穫まで1年くらいとのこと。中には平べったい菊の花びらのような果肉があり、香りは甘酸っぱく独特の香りで、味はパイナップルに近いですがクセがあり、日本ではあまり受け入れられないかも知れません。お土産にはジャックフルーツチップスとして販売されています。是非機会があればお試しください。

  もう一つは南国を代表するフルーツ、マンゴーです。日本では宮崎や沖縄の高級アップルマンゴーが有名ですが、こちらのマンゴーは黄緑色から熟すとレモンイエローになります。マンゴーは5mくらいの木に生っており、値段は90円/キロで程良く酸味の効いた味です。

  また珍しいフルーツなど市場で購入、インプレッションさせて頂きます。

ベトナム ハノイより
北村勳司





   2010/6/20
  今日は。早速メール頂きありがとうございます。ベトナム便り、是非紹介お願いいたします。
今はオートバイタイヤの事業に従事していますがやはり農業には大変興味あり、特にここベトナムは国民の8割が農業従事者、夏休みが6月から9月まで3か月有るのは、まさに農業のお手伝いをする為なのです。ハノイから一歩外へ出るとそこはまさに大農業地帯で、オートバイで幹線道路から脇道へ入ると、驚くような場面に遭遇します。

先週1週間、ハノイから西へ片道500km、ラオス国境の町まで出張しましたが山岳部の田んぼは直播でした。既に今年2月に蒔いた稲刈りが終わり2回目の種まき中でした。出張にはベトナム人セールスマンとグループで移動しますが、彼ら曰く山岳部のもち米は一味違うとのこと。帰りに市場で夫々5kgほど現地のもち米を購入、土産として持ち帰って来ました。

中古車のはなし
軽トラ12万キロで思い出しましたが、物価の安いベトナムで日本に比べ高いものも数点あります。そのNo1がクルマですが、中古がまた驚くような価格なのです。我社、井上ラバーベトナムは1998年創立。その際に社長用にカローラ1200ccを購入。先月まで副社長が運転手つきで使用。走行距離45万キロ!サスもくたびれ、いよいよ新車と入れ替えた際に、未だ中古で売れる!とのこと。その価格が”6,500ドル” 約60万円!なんです。これでもすぐ売れるとのこと。 国の政策で中古車(車、バイク)一切輸入出来ず、また現地生産車でも新車のカローラで300万円以上します。輸入車ですと元値の約2倍以上の値段になり、中古でもこれだけの値打ちが付いてしまいます。未だ未だ農耕機も少なく今後新たな需要が見込めそうですが、当面水牛が主力でしょうね。

今後また農業に関する画像を入手、お届出来る様にします。今日は先週頂いた山岳地帯のお米と、南部メコンデルタで栽培され、うちの代理店がタイヤと一緒に販売しているお米の画像をお送りします。
( 左はメコンデルタで栽培されたお米  右が山岳部で頂いたお米 )  


   2010/6/20
  ベトナム ハノイはここのところ熱波到来。連日40度超えを記録。それに加え電力供給が不安定で停電続き。幸いわたしの住むサービスアパートは発電機があり、エアコンも効いていますが2重カーテンをしっかり閉めて、20度設定でも汗が額を流れます。一般家庭のエアコン普及率はまだまだですが、それ以前に電気が無い!(”傘が無い”という歌を歌われる私のお得様がいらっしゃいます)

さて、わたくしベトナム赴任後早1年を迎えました。大きな怪我病気もせずお陰様で暮らしております(先週出張先で食当たり、3kg痩せれました 大難は 小難!)

現在ホンダ スーパードリーム100ccで、毎週ハノイから200〜300kmツーリングを楽しんでいます。画像は一人で南部へ走った際に迷い込んだ農村部。行く先々に水牛と刈り取った稲(3毛作)を干す道路で帰れないかとマジ焦り、結局430km ハノイへ戻ったのは21時でした)
 2枚目は先週訪問したハノイ西部の山岳都市 Sonlaで早朝街へ出て出会った少数民族 ターイ族 花売り女性たち。 既にハノイから日帰りで行ける場所は制覇。。次回は土曜日夜行列車にバイクを積み込み、日曜170kmほど自走で戻るツーリングを企画中です。

日本も梅雨入りとのこと、皆さまどうぞお体ご自愛ください!




   2010/1/5
  わたくし、経済連ヘルパーを退職後、名古屋の井上ゴムへ勤務。昨年6月より井上ラバーベトナムにてオートバイ用タイヤ、チューブの販売を担当しております。こちらはホンダ、ヤマハの日本バイクメーカーが主力で、昨年初め世界恐慌で若干販売は落ちたものの立ち直りも早く、現在我社も3直フル稼働、年間304日稼働でも生産が追いつかないありがたい状況です。
 農業は離れているもののやはり気になり、また日々自炊をしていますので、必然的に農産物の品質、価格に直面しています。
 お米は南で3回、北でも2回獲れます。一般市場の計り売り米で 1kg 35円から60円まであり、餅米も1kg60円が相場です。果物はバナナ一房40〜100円、マンゴー1個50円、ドリアンは大玉一個300円くらです。
 兎に角食材は豊富ですが、乳製品は日本と価格変わらず牛乳1L 120円、まだまだ富裕層の子供のみが飲めます。
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