東北旅行 宮城編


2007/11/20〜21
  18日、午後2時頃に大潟村を出て、大雪の奥羽山脈を秋田自動車道で越え、東北自動車道で宮城県の白石インターまで南下。113号線で角田市から丸森町へ行きました。
  この日は、丸森町の直売所「やまゆり」の店長を勤める早川真理OGが、手配しておいてくれた国民宿舎「あぶくま荘」に投宿。次の日は運良く勤務先の直売所が定休日と言うことで、同じ平成7年度の欧州派遣・岩崎暁OBの「チーズ工房 丸森」や、「齊理屋敷」を案内して貰いました。早川OGは「まるもり 水とみどりの百貨店」のブログを作っていて、当日の模様を『チーズ工房 丸森』 潜入取材!として、12月7日のブログの中に書いています。
  夕方国見インターから高速自動車道に乗り、東北道・外環道・関越道・圏央道・中央道と乗り継いで、八ヶ岳サービスエリアで仮眠。良い天気に恵まれた素晴らしいドライブで、5泊6日の東北旅行では、約1,600kmほどの距離を走ってきました。

  阿武隈川の土手から撮った写真です。左手に見える臙脂色の建物が、岩崎OBの「チーズ工房 丸森」。右手はチーズの原料乳を生産する、米2/14回生/山本正道OBの牛舎です。




  これらのタイルはオランダ研修中、組合員でなくては手に入らない物を頼みまくって、ようやく貰ってきた貴重品との事でした。



  サントリープレミアビールの広告に使われている、「チーズ工房 丸森」のチーズ。仙台で発行されている「KAPPO」(闊歩)と言う情報誌の、表紙裏の広告です。
  工房は山本OBの古い牛舎。何ヶ月も掛けて大掃除をし内装を施し、チーズ造りに必要な道具類は左の写真の様に、廃業した豆腐屋さんの機械を購入して使い、右の写真の様なチーズのプレス機も殆ど手作りで仕上げたとのことでした。
  左側の瓢箪型のチーズは、ズッカーロという名前。昔は馬や牛の背に振り分けにして、ぶら下げて輸送した名残だとか。生産量が少なくて通常の市販品目には入れてないが、その味の良さは絶品だそうです。
  保管庫で熟成中のチーズ。チーズを造り始めた頃は、とてもこんな風に扉を開け放し、のんびりと説明は出来なかったとか。部外者が入室することも論外だったそうですが、今では乳酸菌が目一杯充満?していて、少々の事では影響されないとの事でした。


  冷房用のエアコンも勿論中古品の流用。造り立ての若いチーズから熟成された物まで、ハーブなど色々な物を混ぜたタイプの違うチーズも、各種並んでいました。中にはトマトの入った物まで有って、チョット信じられない思いでした。乾燥し粉末にすれば何でも混ぜられるという事です。

  豪商というのはこういうものかと何となく納得。閉館も近いという時間帯にお邪魔したにもかかわらず、館長の佐藤さんに全部の施設を、丁寧にご案内頂きました。夕暮れが近くて余りいい写真が撮れなかったのは、チョット残念。 
  齊理屋敷は呉服商だった斉藤家のもの。後継者が無くて、家屋敷を町に寄贈された昭和62年当時は、かなり荒れていたそうですが、今では一般町民が展示会などの催し物に利用し、多くの蔵なども見学できるよう、良く整備されていました。
  殆どの建物が土蔵で、それもそう大きくない建物がそれぞれに、かなりな距離を取って建てられているのは、何度か大火に会って焼失しているための、火事対策だということでした。 


  「押し花作品展」が開かれている建物は、元の建物を再現する様なデザインで、新たに建てられたもの。暖かみのある素晴らしい展示会でした。特別に許可を頂いて写真を写しましたが、本来は撮影禁止。意匠・デザインなどを盗むためか、一枚ずつ撮影していった輩がいたそうです。
  これだけの押し花絵を仕上げるには、デザインコンテを先に作っておいて、それに合うよう1年がかりで押し花を作るのでしょうか。花や葉の色が非常に鮮やかに残っているのは、驚きでした。










  名前だけは知っていましたが、此処でオートモ号が走っていたとは!シャーシーは木製だったようで既に朽ち果てていたものの、エンジンなどの主要部品を使って再生されたオートモ号は、現在トヨタ自動車博物館にあるそうです。




  20日は夕方5時前に丸森を出て、東北自動車道・外環道・関越道・圏央道・中央道・名神自動車道と乗り継ぎ、21日の夕方早めに帰郷しました。途中、夜中の1時まで500kmほど走って、パジェロの中の寝袋で仮眠。夜明けの山が見たくて、八ヶ岳サービスエリアを選んだのですが、実は綺麗に広がる裾野から雄大な山容まで見渡せるポイントは、走行中の道路の150〜155kmポイント付近にあり、残念ながら八ヶ岳らしい景色には恵まれませんでした。






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