神社所有山林の間伐


 植林した山は、木が生長するにつれて混み合ってきて、放置すればやがて用材として使い物にならないような木に育ちます。一定の年月になれば間伐をして間引きをし、地表にも適当な日差しが入るようにして、山を管理します。上の写真はそのように適当な間伐作業が行われている山で、問題の山とは道路を挟んで反対側の斜面になります。
  これに反して下の3枚の写真の山は、とても間伐をしたとは思えない荒っぽい伐採ぶり。花崗岩質の砂地がむき出しになっていて、大雨が降ったら直ぐに崩れて被害を出しそうな気配に、心配が募ります。かなり太い木が伐採されており、何の為の間伐だったのか疑念は晴れません。




  管理をして頂いている琵琶湖造林公社と協議の結果、8月2日から抜開された部分の修復が始まりました。台風シーズンを控えて気になっていましたが、遅くとも八月中には土止め工事を完了して頂ける予定です。
  写真の下方に見える小さな川は、山裾の上寺集落にとって唯一水源になります。この水がため池に集められ上寺の田を潤します。
  昨年は台風でこのため池が埋まり、改修工事が済んだばかり。土止め工事が行われなければ、大水が出ると流れ込む土砂で被害を被ることは明らかです。






 8月末、一応の工事が終わったからとの報告で、伊藤宮司と共に造林公社の説明を受けました。「ヤシャブシ」「ハギ」などの種子を埋め込んだマット18枚が敷いてあり、これで植生の回復を図るとの事でした。




 この斜面を登り詰めると、下の写真の様なゴミの山に出くわします。そしてこのゴミの直ぐ上が、次の「境界の設定」の現場なのです。




境界の設定


  昨年の秋、太山寺区に獣害除けの電気柵が作られました。電気柵の外側に3mの管理道が設けられましたが、工事の結果田中郷の山林との境界が曖昧になり、畑地の所有者の方からの申し立ても有って立ち会いが行われました。8月3日、大勢の関係者にご足労願って杭を入れる事が出来ました。
  管理道が出来て便利になり、山がゴミ捨て場にならないようゲートを設置して、鍵を掛けることにしました。





 8月31日、現場を再確認の為に見に行きました。仮杭はコンクリート杭に変わりゲートを設置するための支柱も建っていましたが、まだ鎖や鍵は取り付けられていません。この直ぐ前方の斜面が「ゴミ捨て場」の様になっている現状を考えると、早急にゲートを閉められる様に市当局にお願いする積もりです。


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