山林踏査-08


2008/6/1(日)
  前日の土曜日には昼前までかなりの降雨があり、心配された天気が急激に回復して、素晴らしい五月晴れに恵まれました。上寺作業場に集合し、伊藤宮司から田中神社所有山林の概要について説明を受けたのち、6台の車に分乗し大山寺へ。最初の視察は泰山寺開拓の為に設置された溜池。しかし水が湛えられないままに放置され、一度も使われないで時が経過しているとのこと。周辺の山林を視察。再び車に分乗し長尾のレー ダーサイトへ。1台を横山へ下山する我々を迎えるために回送。三角点から箕淵へ。昼食後、県行造林地の間伐状況を視察し、石地蔵を経由して下山。 寺屋敷を見て徒歩にて橋まで。1時40分回送車が到着。ジュース・お茶などで喉を潤しました。長尾レーダーサイトに車を置いている者を回送車で送り、残 った者は徒歩にて上寺まで。此処までで、伊藤宮司の歩数計カウンターは、 11595。休憩の後、再び泰山寺へ移動。小箕淵のびわこ造林公社の間伐状況を視察。神社へ帰り神輿倉の改修状況を見て、今日の山林踏査を終了しました。



  この部分が溜め池の底。此処から反対側斜面を登り降りして、導水路にたどり着きます。



  昨年の踏査の様に、阿弥陀山の三角点から東に下がってくるとこの地点。重要なポイントでは伊藤宮司の説明を受けます。


  この小さな石が、境界を明示するのに非常に重要な役割をしているとの事でした。
  阿弥陀山山頂近くに設置された、国土地理院の三角点。昔は此処に木の櫓があり、国土地理院は測量器械を据え付けて、他の三角点との測量をした重要な地点です。
  現在では人工衛星を使ってのGPS測量。周りの木々を切り倒して視界を確保し、3日ほど掛かってこの地点の緯度・経度を測定するそうです。


  三角点から少し南へ下がった所からは、左に安曇川の流れが見え泰山寺野から船木崎までが見渡せます。ビニールハウスなどが白く光って見えるのが泰山寺。此処は元々田中神社所有地でしたが、農林省(当時)が買収し泰山寺野の開拓が行われました。その開拓地に水を供給するために造られた溜め池は、泰山寺から少し手前に下がって来て右に曲がっている道路の終端辺りの、大山寺にあります。我々は此処の空き地に車を止めて溜め池を視察しました。残念ながら田中郷の各集落は、殆どが泰山寺野の山裾になって隠れてしまい、此処からは余りよく見えません。




  県行造林で行われた間伐と、間伐材を搬出するために整備された林道が見えてきました。何度も踏査に来ていてよく知っている風景ですが、いつもは林道を横山から上がって来る事もあって、山頂から下がってくるとすっかり見違えて仕舞いました。











  目印になっていた松の大木は枯れて仕舞いましたが、阿弥陀山へ登る山道の傍らにひっそりと石仏がおられます。

  県行造林での間伐材搬出のため、拡幅された林道です。左側は八田川の源流になる流れがあり、間伐以外にも少し伐採をして山側を広げました。
  阿弥陀山から上寺まで歩いて帰り、改めて泰山寺野から小箕淵の公社造林地へ視察に行きました。






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