「かじや村便り」   http://kajiyamura.jp/    2017年7月
 
 今年から小作を頼まれた田が3枚あり、その内の2枚は上下2段に分かれていたので、いずれも時間を掛けて土を引っ張り、1枚に均しました。写真の田は1反が 4:6 位の割合の上下2枚になっていて、幅は我が家のドライブハローで2往復、田植機で3往復。
 長年(7年?)減反で放置してあった田で、草刈りだけでも大変なので助けてくださいとまで言われ、幹線水路沿いで水の便は良いし、何とかなるやろうと引き受けたのですが。
 上下2枚では堪らんので1枚に均すことにし、6月28日に土の大移動を始めました。これだけ大規模に動かすと、上の畝町の土をかなり削って仕舞うので、作土が極端に少なくなるのですが、後々の効率を考えると仕方ないですね。夕方暗くなるまで掛かって整地しましたが、泥が落ち着いてから田植え前に、もう一度修正して代掻きしました。
 他の田もそうですが、毎年の様に土を移動して出来るだけ高低差を無くすようにしているので、代掻きに時間が掛かって田植えがどんどん遅くなって仕舞います。
 田植最後の7月7日にこの田を植え、それから苗代仕舞いをしました。2日前から水を入れて準備していたのになかなか水が回らず、結局こんな状態で寝かせておいて、9日に植えて今年の田植が完了。6月8日から植え始めたので、前後1ヶ月ほどでした。 我が家の超遅植えコシヒカリは、田植から35日辺りで生育転換期を迎えます。写真の田は稲の姿から見ても、ぼちぼち調節肥を入れる適期かと水を入れ始めたところ。
 特に意識しているわけでは無いのですが、間断潅水をしていると結果的に中干状態になっていました。株の張りは上々で株元も開いていて、これなら安心して穂肥が入れられます。秋の収穫が期待できそうな予感。
 7月中旬過ぎから、田植えをした順に畔草を刈り、調節肥を入れています。周辺の早植えコシヒカリは出穂を始めましたが、稲の姿だけを見ていると1ヶ月遅れの田植とはとても思えないようになりました。
 今年からお預かりした上記の田は、皆が田植えを終わっても代掻きさえも始めないし、ようやく代掻きしたかと思ったら今度はなかなか植えないし、何とか植わったのは周辺の田より2ヶ月遅れの7月7日。私の目から見たらきわめて順調に生育しているのですが、何しろ周辺の田の稲とはあまりにも姿が違い過ぎるので、多分地主さんは「こんなんで、ちゃんと米が穫れるんやろか?」と、きっと半信半疑で見ておられる事でしょう。
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