「今年の稲作-2017」-2  http://kajiyamura.jp/
 田植えが終わると畔草刈りをし、歩き易くしておいてから調節肥を撒き、稲の生育状態を見ながら穂肥を入れていきます。八月上旬から早生品種のコシヒカリが出穂を始め、晩生品種の酒米「山田錦」が稲穂を出す9月初めには、既に秋の気配。周辺の圃場では一斉にコシヒカリの稲刈りが始まります。9月17日、高島市に土砂災害警戒情報が出されるほどの豪雨を伴った台風18号が、明石付近に上陸して舞鶴付近へ北上。まだ稲刈りの始まっていないコシヒカリが、かなり倒れ始めました。
 稲刈りは21日から。この頃になると、周辺の圃場では殆ど刈り取りが終っていて、コンバインが動いているのは我が家の他は大型農家が数軒だけ。しかし今年は台風以外にも極端に雨が多く、今年から使い始めた一回り大きなコンバインが無かったら、無理だった?
 10月に入り、14日に酒米の玉栄を刈り終えると直ぐに雨。おまけに22日には超大型で暴風を伴った台風21号が、紀伊半島をかすめて関東に上陸。強烈な吹き返しの風にあちこちで屋根が飛ばされたり、大きな樹が倒れたりしたのですが、我が家も明け方にシートハウスのシートを吹き飛ばされました。幸い直ぐに気が付いて、中に置いてあった籾摺りの済んだ新米60俵余りと、フレコンに入れてあった1町分余りの籾にブルーシートを掛けたので、大きな二次被害は免れました。
 11月1日、農山漁村文化協会から、「現代農業」の12月号が3冊送られてきました。除雪装置を取り付けたバックホーについて書いた記事が、除雪特集に載ったためなのですが、記事と一緒に送った写真も2枚載ったので、この装置を作ってくれた近所の鉄工所へ、コピーを届けました。バックホーを譲ってくれた福島の友人には、お礼に冊子を送ろうかと思っています。
 5日、第3回「ハローウイン・ザ・南市」が開催され、今年も餅搗きをしました。表向きは南市農事実行組合の行事としてもらっていますが、中身は平井農産の我々と安原エンジンサービスの賢君の個人営業。一昨年は4臼・昨年は6臼搗いたのに直ぐに売り切れ、大好評だったので今年は9臼に増やしたのですが、それでも毎回長い行列が出来て、次に搗き上がるのを待って貰ったほど。しかし、体力的には餅の搗き手を探さないと、二人ともこの辺が限界かなと思っています。
 13日に稲刈りが終わったので16日に友人達に手伝って貰い、台風でシートを飛ばされた家の傍のハウスに新しいシートを掛けました。まだ入り口や奥の妻面が古いままですが、これは多分来春に。小さい方の農機ハウスも、暴風で南側へ滑り落ちたシートを、稻刈りが済んだ北側の田からロープを掛けバックホーで引き上げて、何とか冬を越せそうな状態にまで修復し終えました。
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